「君の名は。」感想(ネタバレ含む)

まず前提として新海誠作品は初めて見た。 秒速もほしのこえもなんだかんだで見なかったので完全に新海誠作品初見と言った感じの感想

背景

やっぱりすごかった。秒速とかいろんなとこで桜のシーンが引用されるのでそこだけでも背景すごいですね、という感じだったけど、やっぱりすごい。 個人的にはご神体までの紅葉のシーンと5年後の雨の東京のシーンが最高だった。 あと黄昏時がキーなんだなって感じに、黄昏時に合わせて物語が進んでいくのがただただ綺麗

入れ替わり

前半は音楽と一緒にテンポよく入れ替わりを様子を描いていたのが気持ちよかった。見てて楽しいし。なにか入れ替わりに対するヒントみたいなのあるのかな、と思ったけど全然ないなって感じ。

入れ替わりがなくなったのは三葉が隕石によってなくなった日が3年前のちょうどその時だったからだろう。ここまではちょうど3年間ずれていながら一緒の時間を進んでいたけど、 次に口噛み酒を飲んでからもう一度入れ替わるときには三葉は死んでいて、瀧がご神体のある死後の世界に脚を踏み入れてから気絶したから、入れ替われたんだろうか。入れ替わるにはどちらも寝ていることが条件だから、死ぬ前に最後に寝ていた日に戻ってきた、みたいな。

ただ入れ替わった三葉は隕石が落ちた街をみて、自分が死んだことに気づく。だからこの時瀧に入っていた三葉は死後の世界にいた三葉ってことになるし、この後体が戻った時には未来の記憶を持った(一度死んだ)三葉が入るので瀧が入れ替わった時点での三葉は未来の記憶を持った三葉に上書きされる。ので、タイムリープが成立する。

そもそも3年のラグがあるので瀧側はいつでもタイムリープ状態だけど、3年前に死んでしまった三葉も呼び戻してタイムリープ(蘇生?)できるご神体は最強に見える

あと何人か言ってるけど父親はやっぱり二葉と入れ替わりをしながら過ごして来ながら、最後に救えなくて絶望したんだろうか。 一葉おばあちゃんは祖父とそういうことがあったのだろうか...と思うともやもやする

後半

隕石で死んでしまった場所通りながら、市役所まで走るシーンとかすごいハラハラしたし、名前分からないじゃん...って言ったままバッドエンドだけはやめてくれ本当に頼む、と思いながら見た。 最後も救えたんだろう、と思いながらも最後まで救えたかどうかのシーンは引き延ばしていて、三葉の家族以外が生きていることだけを写していくのでわかっているのにずっとハラハラしていた。だから最後のシーンは単純に「よかったな」という気持ちになったし、実際良かった。比べる必要もないが、良かった度合いでいうとシンゴジラより僕は好き

つまり

最高でした。円盤買います

あとこういう最高なものを見た時に感じるめちゃくちゃな悔しさが毎回つらい。つらいがこれを原動力にして頑張る。なにをとかではないがとにかく頑張りたい。本当にそう思うのでそうなのだろう